世界の海洋には不可思議な生き物が棲息し、今もって発見されるものである。
画像1・2は東京・国立科学博物館で開催された特別展「深海」 (2013年7月7日~10月9日) において展示されたスケーリーフットの標本である。
画像1: スケーリーフット(黒) 分類:軟体動物門・腹足綱、深度: 2500m
画像2: スケーリーフット(白) 分類:軟体動物門・腹足綱、深度: 2500m
説明パネルには次のように記される。「足のまわりにウロコ状の器官をもつ。黒いタイプと白いタイプが、それぞれインド洋
熱水噴出域の別の場所にいる。黒いタイプのウロコは硫化鉄でコーティングされるが、白いタイプは硫化鉄でコーティング
されない。」
[2013.10.4 東京・国立科学博物館特別展「深海」にて][拡大画像: x25658.jpg]][拡大画像: x25659.jpg][拡大画像: x25660.jpg:説明書き]
スケーリーフット/腹足類 (scaly-foot, gastropod):
腕足(わんそく)に硫化鉄でできた、鎧のような鱗をもつ巻き貝 (Crysomallon) の俗称である。
和名は「ウロコフネタマガイ」という。体の一部が金属からなるという生物が、2001年米国の研究者によって世界で初めて発見された。
発見場所は、インド洋の熱水活動域の一つである「かいれいフィールド」 (日本がインド洋で初めて発見した熱水活動域) の
「文殊チムニー」である。観察の結果、鎧のような鱗は、同じ生息域において共生している捕食性のカニ・エビ類から自身を護る役目を
していると、結論づけられた。[参照] Imidas 2007, p.909.
辞典内関連サイト
・ 世界の海洋博物館
・ 日本の海洋博物館
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