一枚の特選フォト⌈海 & 船⌋
南米パタゴニアにて/朽ち果てた木造平底船 [アルゼンチン/リオ・ガジェゴス]
アルゼンチン・パタゴニア南部のほぼ最南端に位置する大西洋沿岸の町リオ・ガジェゴス。首都ブエノス・アイレスから南へ
距離にして約2,800kmも離れる。サンタ・クルス州の州都である。交通の要所でもある。ティエラ・デル・フエゴ島にある
アルゼンチン最南端の町ウシュアイアから陸路で北上し首都に向かう場合、マゼラン海峡をフェリーで横断後最初に
出会う大きな町である。
また、チリ最南端の町プンタ・アレーナスからアンデスの麓にあるアルゼンチン側の有名なペリート・モレーノ
氷河への入り口の町エル・カラファテへ陸路で向かう場合、通過せねばならない町でもある。
リオ・ガジェゴスの町は奥行きの深い入り江に面する。市街地の近くには旧港の埠頭がある。その海岸沿いには プロムナードが整備され、市民が散歩やジョッギングを楽しむ場となっている。画像はその海岸通りの陸域に放置され、 朽ち果てたままの木造船である。その昔入り江で活躍していた船なのであろうか。竜骨のない船である。石炭など を運搬する平底のバージであったのだろうか。船底に細かく敷かれた部材を船首から船尾へ、船尾から船首へと何度か行き来しながら、 想像をたくましくする。 市街地には海事博物館(Museo Naval; Alcorta 487 esq. Mascarello)がある。木造の小さな一般住宅のような建物で あるが、庭先にはカッターらしき木造ボートが無造作に展示されている。(訪問時はなぜか休館であったゆえ、館内見学は かなわなかった) [画像: 撮影2014年3月14-15日、アルゼンチン/パタゴニア地方リオ・ガジェゴスにて][拡大画像: x26369.jpg][拡大画像: x26370.jpg] |