一枚の特選フォト⌈海 & 船⌋
マンガン団塊採鉱システムの模型 [釜山/国立海洋博物館]
画像は、韓国・釜山の国立海洋博物館に展示されるマンガン団塊採鉱システムの模型である。
4,000~5,000メートルの深海底に賦存するマンガン団塊をいかなる技術手法で採鉱するか、人々の理解を助けるために
展示された模型である。 採鉱システムには大きく分けて3方式がある: ①連続バケット・ドレッジング方式 (幾つもの大きな直方体の鉄製籠を取り 付けたワイヤーを、海上と海底間を回転させる)、②エア・リフト方式(集積した団塊を強力な空気流をもって導管内を揚げる)、 ③サクション方式(集積した団塊を強力な水流をもって導管内を吸い揚げる)。 画像はサクション方式であろう。掃除機の吸い込み口を備えたクローラーが海底を歩行しながら団塊を吸い込む。 あるいは集積用クローラーが団塊を機械的に掻き集める。 導管途中に吸引する強力なポンプが設置される。画像はそれを模型化している。海上では、団塊と底泥との分離、選別、 貯蔵、搬出が行われるが、精錬まで想定されているかは不明である。 この模型を見学する子供たちは、将来いろいろなアイデアを育み、採鉱技術の開発にチャレンジ行くことであろう。 韓国政府のそのような期待と意気込みが伝わる展示である。 [画像撮影: 2016.9.15 国立海洋博物館/釜山にて][拡大画像: x27382.jpg] |