一枚の特選フォト⌈海 & 船⌋
海辺風景 (5)/十字架とボート
中南米諸国のほとんどはカトリック教の国である。中米・ニカラグアもカトリックの国で、人々は宗教心に溢れている。 船底の板一枚下は地獄といわれる。小舟で漁をする漁師たちはなおさら信心深いカトリック教徒であろう。 それゆえに陸に揚げられたボートにも小枝の十字架をくくりつけ、漁に出ない日でもその安全を祈るのであろうと見て 取った。 ところで、小枝細工は真に十字架なのか? 他のボートではもっとしっかりと組みされたパイプ製の十字架であった。 この十字架は余りに簡素、質素であるが、、、。 そんなことを公言すれば、「小枝製であろうとパイプ製であろうと、神に漁の安全を祈る信心に違いはない」とお叱りを 受けそうである。 中米の国・ニカラグア北西部の太平洋岸沿いのレオン県エル・トランジト(El Tránsito)という 小さな漁村にて。時季は乾期の終わり頃に当たる4月。 [2009.04][拡大画像: x21588.jpg] 1 ![]() ![]() 1. 十字架に違いなかろう。 [拡大画像: x21589.jpg] 2. イエス・キリストを船首部に描いたボート。神がいつもそばにいる、「神のご加護を!」と願っているので あろう。 [拡大画像: x21590.jpg] 辞典内関連サイト ・ 世界の海洋博物館-中米・ニカラグア ・ ニカラグアの海のある風景 [2] [2007-2009] |