海洋総合辞典 Comprehensive Ocean Dictionary, 特選フォト・ギャラリーPhoto Gallery, 「Let go anchor (錨を下ろせ!)」指示器, 北米シアトル航路定期船・日本郵船「氷川丸」NYK Hikawa Maru, Yokohama-Seattle Liner, 横浜Yokohama

一枚の特選フォト⌈海 & 船⌋


One Selected Photo "Oceans & Ships"

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指示器 「Let go anchor (錨を下ろせ)!」

航海ブリッジから船内各部署に配置された甲板員、機関員などに指示が伝えられ、船が運用されて行く。例えば、
・ Make fast (固縛せよ!; 係止せよ!; 固定せよ!)
・ Heave in ([いかり索などを]たぐり込め!、引き込め!)
・ Slack away ([ロープ・綱などを]緩め!、[ゆっくり]延ばせ!)
・ Let go (レッ・ゴー! ["放せ"という号令: 動索を一気にやり放すときに用いる])
・ Up anchor (錨揚!、錨揚げ!)
・ Let go anchor (レッ・ゴー・アンカー! [投錨!、錨入れ!、錨下ろせ!])
などの命令が、ブリッジから甲板員などに発せられる。これはその指示器。

日本郵船・氷川丸は、戦前に北米シアトル定期航路の豪華貨客船として就航した後、病院船、引き揚げ船として 活躍し、そして戦後再びシアトル航路に復帰した。1961年(昭和36年)5月、横浜・山下公園の桟橋に係留され、以来横浜港 のシンボルとして市民に親しまれて来た。
[2010.01.16. 横浜・山下公園にて][拡大画像: x22288.jpg]

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1. 指示器全景。 [拡大画像: x22336.jpg]
2. 氷川丸乗組員の組織表(戦前での配置)。船長の指揮下に、甲板部、機関部、事務部、通信部、衛生部の5部が組織 された。 [拡大画像: x22303.jpg]

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3.  機関室(エンジンルーム)に設置されているエンジンテレグラフ。航海ブリッジにも同じエンジンテレグラフが設置されており、 ブリッジから機関室へ、エンジン操作に関する命令(前進、後進、それらの速さ、停止など)がこの指示器を通して伝えられる。  [拡大画像: x22337.jpg]

4.  伝声管(voice tube)。航海ブリッジから船長室、機関室、無線室への個々の命令などの伝達用パイプが施されている。 パイプに口を近づけて叫ぶと、受け手よってその声が聞き取られることになる。 [拡大画像: x22338.jpg] [拡大画像: x22339.jpg:左は Captain's Day Room へ, 右は Captain's Night Room へ通じる伝声管][拡大画像: x22340.jpg: 説明書き]

辞典内関連サイト: 世界の海洋博物館-日本


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