一枚の特選フォト⌈海 & 船⌋
氷川丸のモールス信号発信機
モールス信号は、「短音 ・ (トン)」と「長音-(ツー)」だけで、文字などを表わすという通信手段である。 船舶と陸地間での通信、あるいは船舶間における通信手段として、長い間モールス信号による通信が行われてきた (非常用の通信手段、例えば遭難信号・SOSの 発信などに長い間使われてきたことは、広く知られている通りである)。しかし、国際的な船舶通信が、新しい「遭難・ 安全通信システム」(GMDSS: Global Maritime Distress and Safety System)へと1999年(平成11年)2月に完全に移行したため、日本でも モールス通信は基本的に使われなくなった。 * 新しい「遭難・安全通信システム」(GMDSS)とは、「SOS」に代表されるモールス信号を主体とした従来の海上遭難通信システム に代わる、人工衛星通信を利用した海上における船舶の遭難および安全の世界的通信システム。
日本郵船・氷川丸は、戦前に北米シアトル定期航路の豪華貨客船として就航した後、病院船、引き揚げ船として
活躍し、そして戦後再びシアトル航路に復帰した。1961年(昭和36年)5月、横浜・山下公園の桟橋に係留され、以来横浜港
のシンボルとして市民に親しまれて来た。
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