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白い船体(ハル)に高いマストをもち、細長い帆桁(ヤード)をマストに綺麗に吊り下げて並べたてた姿。
それは結い上げた髪にかんざしを挿した「花魁(おいらん)」にも似る姿。ゆえに、「花魁船(おいらんぶね)」と呼ばれることもありなん。
日本丸のマスト、前方からフォアマスト、メーンマスト、ミズンマスト、ジガーマストという。マストはいずれも垂直に立って
おらず、やや後方に傾斜する。フォアマストが3.5度、メーンマストが4.2度、ミズンマストが4.9度、ジガーマストが5.6度と、
順に傾斜度は大きくなっている。
総帆展帆の場合は、合計29枚が装備される。船首尾線とは直角方向に、マストに掛けられるヤードに合計18枚の四角い帆(横帆と
呼ばれる)、さらには船首尾方向にかけられる三角形や不等辺四角形の帆が、フォアマストの前方、マストと
マストの間、ジガーマストに合計11枚の帆(縦帆と呼ばれる)が装備される。
それらの総面積は2,065平方m、畳の大きさに換算すると1,250畳にもなる。それらの帆から生み出される推進力をもって、
約2,300トンの船体を時に好条件のもとでは時速20kmで航走する。
[参考文献] 荒川博 「帆船への招待」 海文堂、昭和61年、28-40頁
[2010.03.日本丸メモリアルパーク(Nippon Maru Memorial Park)・練習帆船「日本丸」sail training ship Nippon Maru・
横浜][拡大画像: x22532.jpg]
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