遣唐使船の碇(いかり。または錨)。碇は、木製の錨幹に、同じく木製の錨爪がロープで固縛されている。
錨幹には、錨爪と直角方向に石の棒が括り付けられている(参照:下の小画像3)。
「碇」と題する説明パネルには次のように記されている。
「碇は船が風や海流などで流されないようにするために海底に沈めるものです。ただ重いだけでは海底を滑って
しまいますから、又木(またぎ)などの海底に食い込むような形の木に石を結びつけて碇にしました。
現在では錨は鉄製が常識ですが、鉄は非常に高価でしたから中国では宋(そう)の時代になって鉄錨(かないかり)を使い始めて
おり、日本では室町時代の頃から普及し始めました。
鉄の錨が普及し始めても木碇は近世まで使われ続け、元寇(げんこう)の際に台風で沈没した元(げん)の船の碇ではないかと
言われる細長い碇石が北九州で発見されています。
重い碇は轆轤(ろくろ)(巻上器・まきあげき)を使って甲板に持ち上げていました。」
その「ろくろ」の装置は、下の画像1&2に示されている。
[2010.09.18 平城京歴史館/遣唐使船(復原)にて][拡大画像: x22770.jpg]
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