海洋総合辞典 Comprehensive Ocean Dictionary, 特選フォト・ギャラリーPhoto Gallery, 常夜灯Jouyatou guide light, 福山・鞆の浦Tomonoura, Fukuyama

一枚の特選フォト⌈海 & 船⌋


One Selected Photo "Oceans & Ships"

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鞆の浦・常夜燈 (3)

広島県・福山市・鞆の港に建てられた、「鞆の港」と題する市教育委員会の案内板にはこう記されている。
「瀬戸内の中央に位置する鞆は内海の潮の干満の分岐線にあたる。
内海を航行する多くの船はこの潮に乗っての航法であったので、"潮待ち"をここ鞆でおこなった。こうしたことが多くの 伝説を生み万葉に歌われ中世から近世にかけて歴史上の舞台として度々登場したゆえんである。
明治以後鉄道の開通、汽船の就航等により"潮待ち"をする船もなくなったが、今日もなお当時の港の活況を察知し得る 港湾施設がよく残っている。
沖に突出する波止(はと)、ここにある常夜燈、雁木(がんぎ)という階段状の船つき場、港に面しての豪商や廻船問屋と その土蔵等々江戸時代の港町鞆の繁栄ぶりを示すものである。
この船着場は文化8年(1811)に築かれたもので、雁木、常夜燈(安政6年-1859-再建)はいずれも花崗岩製である。 なおこの船着場に臨む建物は背後の保命酒屋旧中村家(県史跡鞆七卿落遺跡)に関連するものである。
福山市教育委員会」
[2010.09][拡大画像: x22980.jpg:説明書き][拡大画像: x22875.jpg]


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1. 「元"浜店"(岡本元四郎店):手前の波止(はと)は埋め立てられ、現在は道路になっている。左の蔵もこの家屋も現存。 浜にあったから"浜店"と呼ばれ、いまでも鞆では通称"浜店"で通っている。(明治期撮影)」 [拡大画像: x22925.jpg]
2. 歴史を感じさせる、階段状の船着き場(「雁木」(がんぎ)と称される)に据えつけられた円柱の係船柱、遠くに常夜燈 が見える。 [拡大画像: x22926.jpg]

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3. 常夜燈。坂本龍馬が率いる海援隊が操船した「いろは丸」が慶応3年(1867年)に紀州藩の「明光丸」と衝突し、 いろは丸は鞆の南方の宇治島沖で積荷もろとも沈没した。龍馬等のいろは丸乗組員は、完成して間もないこの 常夜燈を目印に鞆の浦へ上陸したとされる。常夜燈の右手側に「いろは丸展示館」があり、その前には「雁木」と称される 階段状の船着場が広がる。 [拡大画像: x22927.jpg]
4. 階段状の船着き場「雁木」が見える。 [拡大画像: x22979.jpg]


辞典内関連サイト
・ 世界の海洋博物館
・ 日本の海洋博物館
・ 「いろは丸展示館」&「鞆の浦歴史民族資料館」


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