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慶長8年(1603年)に徳川家康が江戸開府を行った。その後、正保1年の頃(1644年頃)日本橋で江戸
幕府への献上品の残りの魚を売ったのが魚市場の始まりであるが、延宝2年(1674年)になって日本橋魚市場が幕府から
許可されるに至った、という系譜がある。なお、東京市中央卸売市場の本場として築地市場が開業したは昭和10年2月のこと
である。
現在の東京都中央卸売市場・築地市場内には主に3つの卸売場がある:マグロ卸売場 (Tuna Wholesale Area)、活魚
卸売場 (Live Fish Wholesale Area)、および鮮魚卸売場 (Fresh Fish Wholesale Area) である。場内のこれらの卸売場に運びこまれて
来た水産物は、卸売業者によってすばやく卸売場に並べられる。そこで仲卸業者らが値段をセリ合って行く。仲卸業者は水産
仲卸業者売場 (あるいは仲卸売場Seafood Intermediate Wholesalers' Area) 内に自分の店舗(仲卸店舗 Intermediate
Wholesalers' Shops)をもっていて、そこで小売業者などの買い出しに来る人たち(買出し人)に対して販売する。
市場の仕組み
・ 水産物の生産者、漁協などの出荷団体、あるいは産地仲買人らが中央卸売市場へ水産物を持ち込む「出荷者」と
なる。すなわち、前日の午後3時頃から真夜中にかけて市場に運びこまれて来た(品物の搬入あるいは集荷された)水産物は、
卸売業者によってすばやく卸売場に並べられる。仲卸業者・売買参加者が値段をセリ合って行く。セリでは一番高い値段を
つけた者がその物を買い受ける。セリ開始時間は水産物では朝5時頃からである。相対売りもある。こうして卸売市場での
その日の価格形成がなされる。
・ 仲卸業者・売買参加者は卸売場に並べられた水産物の下見をして、予めどれをいくらで買い入れるか(あるいはセリ落すか)
決め、これから始まるセリなどに備える。
・ 卸売業者は、魚貝類の生産者や出荷者から販売を委託されたそれらを、市場内の卸売場でセリ・入札など
によって、仲卸業者や売買参加者に対して売る。卸売業者の報酬となる委託手数料は条例により決められ、例えば水産物の
場合卸売金額に対して5.5%である。卸売業者が市場で営業するには農林水産大臣の許可が要る。
・ 仲卸業者は、卸売業者から買った魚貝類を市場内の自分の店(仲卸店舗)において、小売業者などの市場に買い出しに来る人
たち(買出し人)に販売する。仲卸業者が市場で営業するためには市場の開設者(東京都)の許可が必要である。
・ 市場で仲卸業者から買った魚貝類を自分の店で販売する小売業者やスーパーマーケットなどの買出し人は、開設者の承認を
受ければ、売買参加者として、仲卸業者と同様に卸売業者から直接、セリなどによって買い入れることができる。
・ 仲卸業者は、卸売業者から買った水産物を買出し人が買いやすい大きさ、量に分荷して、店に並べる。午前11時頃まで
仲卸業者の店が立ち並ぶ仲卸店舗は買出し人らで賑わう。
・ 品物は買出し人である小売業者などによって一般消費者などへ販売される。他方、売買参加者によって消費者へ届けられる。
東京都は、都内に10以上の中央卸売市場を開設する。その開設者として卸売市場法や条例に基づき、市場の建設、
維持管理、取り引きの監督・指導などを行っている。
・ 市場内では、市場で働く人たちが必要とする道具など、例えば包丁、長靴、軍手、手鈎、計量器、包装資材などを販売する
物販店業、その他飲食業や運送業などが営まれている。これらは関連事業者と呼ばれる。それら業者が軒を連ねているのが
「魚河岸横丁」である。
[参考] おさかな普及センター資料館内の市場説明パネル]
[2010.11.20: 東京都中央卸売市場・築地市場内の仲卸売場にて][拡大画像: x23088.jpg]
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