一枚の特選フォト⌈海 & 船⌋
ニカラグア湖&オオメジロザメ
[2010.09.「気仙沼リアス・シャーク・ミュージアム」での展示][拡大画像: x23183.jpg]
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中米の国・ニカラグアにある大きな淡水湖「ニカラグア湖」。その最長径は164kmもある。
電子辞書ウィキペディア(英語版)「ニカラグア湖」によれば、要旨として
次のように紹介されている。
ニカラグア湖はスペイン語で Lago de Nicaragua、Lago Cocibolca、Mar Dulce、Gran Lago、Gran Lago Dulce、Lago de Granadaなどと呼ばれている。Marは「海」、Dulceは「甘い」という意味であり、直訳すれば「甘い海」(Sweet Sea)である。dulceには 「塩分のない」という意味もあり、agua dulceとは「淡水」のことであり、Mar Dulceは「淡水の海」という意味にもなる。ニカラグア湖水はリオ・サン・ファン川 (Río San Juan) によって大西洋・カリブ海に注ぎ出る。湖畔に面した古都・港町 グラナダ (Granada) は、距離的には圧倒的に太平洋に近いが、湖が全長約200kmのサン・ファン川によって結ばれていること から、歴史的には「大西洋岸にある港」(an Atlantic port)に位置づけられてきた。
ところで、ニカラグア湖にはオオメジロザメが生息することでよく知られている。オオメジロザメは河川や湖などの淡水
でも長期間生息できる広塩性のサメとして知られる。 「オオメジロザメ (bull shark) は、熱帯・亜熱帯の大陸沿岸から川を遡上し、100kmも上流の湖に 入り込む。中米のニカラグア湖、南米のアマゾン川、アフリカのザンベジ川などがオオメジロザメの生息する川・湖として 有名である。オオメジロザメは全長3m前後で、巨大な顎と大きな歯をもつ」このように、オオメジロザメは河川に侵入し、かなり上流域まで遡上することができ、ニカラグア湖にも出没するのである。
ニカラグア湖のオオメジロザメについて前述の電子辞書ウィキペティア(英語版)はその要旨として次のように述べている。 「ニカラグア湖は淡水湖ではあるが、ノコギリザメ(鋸鮫)(saw shark)、ターポン、サメが生息する。元来、科学者はニカラグア湖に 生息するサメは固有種 Lake Nicaraguan Shark、学名 Carcharhinus nicaraguensis であると考えていた。しかし、1961年広く分布するブル・シャーク (bull shark, Carcharhinus leucas) であると 判明した。この種は世界中のいたるところで淡水に浸入することで知られている。オオメジロザメはこの湖に陸封されてきたと みなされてきたが、サン・ファン川の急流でサケのようにジャンプして遡上できることが発見された1960年代に、これは正確でないと分かった。 これらの動きの証拠として、ニカラグア湖で捕獲され標識を付け放流されたオオメジロザメが、わずか7~11日間ほどの 降河の後に外洋にて捕獲された(その逆もあった)。なお、同湖にはカワスズメ科(cichlids)の16種を含むその他多くの魚種が生息する。」ニカラグアに2年間滞在期間中には(2007年9月-2009年10月)、サメの剥製、上下顎骨・歯などを求めてニカラグア湖畔の村々を 探索し、漁師等から過去のサメ捕獲経験などについて聞いて回った。湖畔に住むある村人は自宅に上下顎骨・歯を飾っていた。 その人は、ニカラグア湖で捕れたと言う、平たく剣状に突き出た吻(その両側には大きな棘がノコギリ状に一列に並ぶ吻)を もつノコギリザメ、ハンマーヘッドシャークの 幼サメ剥製をも飾っていた。ある青年はニカラグア湖で捕れたと言うかなり大きな サメ(オオメジロザメ?)の上下顎骨・歯を 見せてくれた。それを値切って30ドルで買い入れたものの、今ではニカラグア湖でのサメの捕獲は禁止されており、 正規の手続きを踏まないで国外に持ち出すことはご法度に違いないと慮って、その持ち帰りを断念した。
[参考]オオメジロザメ(大目白鮫、ブルシャーク)について
(注)ターポン: [英語] tarpon [北米大陸東南部、西インド諸島周辺産の、銀色の鱗(うろこ)のある、2mに及ぶ釣り用の大魚; ニシンの一種].
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