海洋総合辞典 Comprehensive Ocean Dictionary, 特選フォト・ギャラリーPhoto Gallery, 野島埼灯台Nojimasaki Lighthouse, 千葉県・房総半島

一枚の特選フォト⌈海 & 船⌋


One Selected Photo "Oceans & Ships"

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ウインドウ・アート(窓ガラス絵)に見る「野島埼灯台」

千葉県・房総半島最南端に立つ野島埼(のじまさき)灯台、その高さは約30メートル、 八角形をした、白亜の塔屋をもつ。日本の洋式灯台としては、三浦半島東端の東京湾口に立つ観音埼灯台に次いで2番目に古い。 塔屋のすぐそばには資料展示室が設けられ、実物大のフレネル式レンズとその仕組みを説明するパネル、灯台を建設した フランス人技師ヴェルニーの胸像、木造の仮設灯台・初代の八角形灯台・現在の灯台の模型などを展示する。 「野島埼灯台のあけぼの」と題する案内パネルには次のように記されている。
    「野島埼灯台は、慶応2(1866)年日本がアメリカ・イギリス・フランス・オランダの四ヶ国と結んだ江戸条約 により建設されることになりました。明治2年1月、まずはじめに木造櫓の仮設灯台が点灯し、同年12月に、レンガ 造りの初代の灯台が完成し点灯を開始しました。この灯台は、大正12(1923)年の関東大震災でくずれてしまい、その後大正 14(1925)年、現在の灯台が完成しました。野島埼灯台は、初点灯の時から120年 ([筆者注]2011年現在では140年) 以上にわたり、海上を航行する 船の安全を見守り続けています。」
[2011.11.12.千葉県・房総半島・野島埼灯台資料展示室 (Nojimasaki Lighthouse Museum) にて][拡大画像: x24150.jpg]


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1. 野島埼灯台が立つヘッドランド(headland; 出鼻・岬角)を遠望する。 [拡大画像: x24181.jpg]
2. 灯台の位置図。 [拡大画像: x24182.jpg]
3. 灯台の資料展示室では、超ミニの「灯台博物館」であっても、その窓ガラスには灯台をモチーフにした美しい絵が 施されている。それが何とも嬉しい。 [拡大画像: x24183.jpg]
4. 八角形の塔屋を見上げる。 [拡大画像: x24184.jpg]
5. 左上の写真は初代の野島埼灯台、右上の写真は初代建設前の仮設の灯台、左下の写真は現在の野島埼灯台、右下の写真は関東大震災 後復旧工事中の野島埼灯台である。 [拡大画像: x24185.jpg]
案内パネルでの説明は以下の通り。

    「仮設灯台は、本灯台の設置に先立ち、木造櫓にて明治2年1月10日に仮灯を点灯した。
    この仮設灯台の第五等フレネル式不動レンズが、その後同じくヴェルニーによって建設された品川灯台に移設され、使用された。
    初代の野島埼灯台では、第一等フレネル式不動レンズが使用された(関東大震災で破損)。
    * 初転送、明治2年12月18日、白色八角形のレンガ造り。等級:第一等。光質:閃白光。光度:6,500燭光。光達距離:17.5海里(約33㎞)。
    * 震災後再建されたのが現在の灯台、白色 八角形 コンクリートづくり。等級・等質:第二等、閃白光、毎20秒に1閃光、光度120万 カンデラ。光達距離:17海里(約32㎞)」


・ 辞典内関連サイト: 世界の海洋博物館-日本
・ ウェブサイト: 「灯台のことなら」、社団法人燈光会 [公式ホームページ]


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