海洋総合辞典 Comprehensive Ocean Dictionary, 特選フォト・ギャラリーPhoto Gallery, 烏帽子島灯台フレネル式レンズ、野島埼灯台資料展示室Nojimasaki Lighthouse Museum, 千葉県・房総半島

一枚の特選フォト⌈海 & 船⌋


One Selected Photo "Oceans & Ships"

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烏帽子(えぼし)島灯台のフレネル式レンズ

千葉県・房総半島最南端に立つ野島埼(のじまさき)灯台。灯台の高さは約30メートル、 八角形をした、白亜の塔屋をもつ。日本の洋式灯台としては、三浦半島東端の東京湾口に立つ観音埼灯台に次いで2番目に古い。 画像の巨大レンズは「野島埼灯台資料展示室」(Nojimasaki Lighthouse Museum) に展示されているもので、その案内パネルには 概略次のように記されている。
    「ここに展示されているレンズは、福岡県の玄界灘の孤島、烏帽子島灯台で、明治8年から昭和50年まで使用されたものです。 レンズの構造は、3層6目面で、中帯レンズの枠は、平行四辺形の斜格子という大変珍しいもので、フランス製の第二等フレネル式不動 レンズです。
    全長:2.54m、直径:1.45m、重さ:約2トン」
何故展示室に実物のフレネル式レンズが展示されているのか。初代の野島埼灯台に使われたのと同じ種類のフレネル式レンズ であることが理由である。

「光の灯台」(光波標識・こうはひょうしき)は船の安全航海に欠かせない。中でも、沿岸灯台は、陸地に近づく船のために、海の遥か 彼方に向けて強い光を発しており、航行上の重要な光の物標となるものである。房総半島南端に立つ野島埼灯台は、 外洋航路から東京湾に入って来る大型船のみならず、国内航路の大小の船を安全に導くという、重要な物標・道しるべとしての 機能を140年以上も果たし続けてきた。
[2011.11.12.千葉県・房総半島・野島埼灯台にて][拡大画像: x24149.jpg]



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1. 高さ30m、八角形の野島埼灯台。 [拡大画像: x24176.jpg]
2. 灯台のあるヘッドランド (headland; 出鼻、岬角) を遠望する。 [拡大画像: x24177.jpg]
3. 「フレネル式レンズのしくみ」を説明するパネル。野島埼灯台には第二等フレネル式レンズが使われている。  [拡大画像: x24173.jpg][拡大画像: x24174.jpg] [拡大画像: x24175.jpg][拡大画像: x24178.jpg: 灯台の歴史略年表: 1500年~] [拡大画像: x24179.jpg: 1875年~][拡大画像: x24180.jpg: 1959年~]
4. 東京湾口の房総半島側に立つ洲埼(すのさき)灯台。その反対側の三浦半島に観音埼灯台が立つ。湾に入ろうとする船にとっては、 観音埼と洲埼の両灯台は最も重要な物標・道しるべである。 [拡大画像: x24189.jpg]

・ 辞典内関連サイト: 世界の海洋博物館-日本
・ ウェブサイト: 「灯台のことなら」、社団法人燈光会 [公式ホームページ]


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