一枚の特選フォト⌈海 & 船⌋
遠 眼 鏡
展示品「遠眼鏡」のキャプションには次のように記されている。
「遠眼鏡: 望遠鏡のこと。海上で船頭が他の船や陸地を遠望するために、または廻船問屋の主人が
港で入港する船を確認するために使用した。 高岡市教育委員会(渡邊かず子氏寄贈)・高岡市立博物館蔵」 資料館発行パンフレットによれば、廻船問屋・旧秋元家の住宅の 「土蔵は2階建で、調度蔵と衣装蔵の屋根の上には、港への 船の出入りを見張るための望楼が設けられています。秋元家に伝わる古文書には、安政4年(1857)に加賀藩の重役一行が 海岸視察に訪れ、当家で休息した折、蔵前2階へ上って遠眼鏡で港を眺めたということが記されています。現在市内で望楼が残されて いるのは、この建物だけです」 と紹介されている。
画像上段に写る遠眼鏡には国際信号旗が張りつけられている。洋帆船や蒸気船のマストなどに掲げられた信号旗の意味するところをすばやく
正確に読み取るための工夫であろう。
辞典内関連リンク: 廻船問屋にそびえる望楼 |