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南北に細長くのびるベトナムの国土、そのほぼ中央にダナンという大きな商業・港湾都市がある。そこから南シナ海
沿いに南へ数10㎞ほどのところにホイアンという古い町がある。ホイアンは、その昔日本・中国とヨーロッパとをつなぐ
"海のシルクロード"(海上交易ルート)上の一つの結節点・中継地であった。1600年代、日本人町が栄えたことを示すいくつかの痕跡が
残されている。
例えば、屋根が付けられた木造の「来遠橋(日本橋)」(Japanese Covered Bridge)、日本人墓、ダナン郊外の五行山の碑文、
肥前磁器の出土などなどである。日本人町は江戸幕府の鎖国政策の断行(1635年)によって衰退し、その後は中国人町が繁栄した。
現在の街並みは1700年代後半から中国人によって建設され、今日まで古い木造家屋が通り沿いに軒を連ねるという街並み風情が
生き続けている。ホイアンの旧市街は1999年にユネスコの世界文化遺産に登録されている。
画像に見る自然風景は、ダナンから海岸沿いに南下して、ホイアンの街に入る少し手前で見かけた川沿いの小さな漁村での
船溜まりである(少し内陸部に位置するこの漁村から南シナ海へはごくわずかな距離である)。
一人の猟師が、煙草をくわえながら割り竹で編んだかご舟を造作 (修理?) していた。舟が傾かないようにその周りを10本ほどの
支柱で支えている。舟は卵形というか楕円形である。又、まるで一寸法師のお椀舟のように真ん丸いかご舟もダナン近辺の海岸沿いで見かけた。
ベトナムでは丸形にしろ楕円形にしろ、割り竹を編んだかご舟は極めて一般的なようである。
[2013.2.22-25 にて][拡大画像: x24976.jpg][拡大画像: x24977.jpg]

1. ホイアン近郊の船溜まり。近海船も停泊するが、多くはかご舟のように見える。かご舟の舟型は楕円形というよりは、
船首・胴体・船尾をもつ普通の舟形をしている。 [拡大画像: x24978.jpg]
2. ダナン近郊の南シナ海に面する浜辺で見かけた、真ん丸い形をした竹製のかご舟。 [拡大画像: x24979.jpg]
辞典内関連サイト
・ 世界の海洋博物館
・ ベトナムの海洋博物館
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