埼玉県の「八潮市立資料館」にて第49回企画展(2023年)が「水のカタチ」と題して開催された。特別展示は「河川改修」、「用水」、
「舟運」をテーマに八潮市域と水との関わりの歴史を紹介するものであった。
画像は展示された「伝馬船（てんません）」の模型である（同資料館蔵）。伝馬船は荷物などを運送する中・小型船のこと。
八潮市域では主に下肥(しもごえ)を運んでいたので、「下肥舟」、「汚穢(おわい)船」などと呼ばれた。
実物の全長は22メートルほどであったが、本模型はその6分の1の大きさである。
河川を上手く利用し船で江戸の大市場へ荷物を運んだりした。廻船問屋などの商人は、綾瀬川・中川を利用して、野菜類の他、その
肥料となる干鰯(ほしか)などを産地から江戸市場などへ運んだ。
その昔、八潮に「河関（かわぜき）」(いわば川沿いに設けられた集金所)があった。同資料館にはかつての多くの河関の位置を示す
概略図が展示される。
[辞典内関連サイト： 利根川・荒川水系における河川改修の変遷（1590－1838年）]
[撮影年月日：2023.09.28／撮影場所: 八潮市立資料館／埼玉県八潮市南後谷763－50／電話: 048-997-6666]
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