一枚の特選フォト⌈海 & 船⌋
江戸前の海苔採取用ベカ舟&
東京・両国にある「江戸東京博物館」に珍しいものが展示されている。「垢(あか)とり」(「淦とり」とも書く。[英語]
bailer; ladle for bailing)である。これは、昭和期に用いられていたもので、舟中の底に溜まる垢水を汲み出すための道具
である。木製である (野崎真吾氏の寄贈、江戸川区)。 ところで、浅草海苔は、江戸時代から昭和37年頃まで、品川や羽田の海岸において作られていた。 下の画像のボートは「ベカ舟」(Boat for harvesting laver)といわれ、昭和30年代、海苔採取などの作業時に用いられて いた木造りの舟である (高山孝義氏の寄贈、中央区佃)。 [2010.04][拡大画像: x22159.jpg] [参考] ladle: n.柄杓(ひしゃく)、vt.…を柄杓ですくう、汲(く)む、汲み出す [例]to ladle water out: 水を汲み出す. |
1![]() ![]() 1. 江戸前で海苔などの採取に用いられてきたベカ舟。舟の前方に置かれている籠(かご)の手前に展示されているのが 「垢とり(淦取り)」である。 [拡大画像: x22236.jpg] 2. 海中での作業の際に履く「海苔下駄(五尺寸)」(Clogs to wear while working in the sea)(伊藤健一氏の寄贈、 大田区大森)。 [拡大画像: x22237.jpg] 辞典内関連サイト: 世界の海洋博物館-日本 |