海洋総合辞典 Comprehensive Ocean Dictionary, 特選フォト・ギャラリーPhoto Gallery, 歌川広重UtagawaHiroshige, 浮世絵Ukiyoe, 舟運Shipping in and around Sumida River, 江戸・東京Edo-Tokyo

一枚の特選フォト⌈海 & 船⌋


One Selected Photo "Oceans & Ships"

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浮世絵にみる江戸・隅田川の舟運風景

「不二三十六景 東都両国橋下」  歌川広重(初代)の作 (隅田郷土文化資料館所蔵)。
その解説には次のように記されている。
「両国橋の下から富士山を望んでいる。安政5年(1858)に没した広重晩年の作である。両国橋は万治2年 (1659)12月に落成した橋で、幕府では当初「大橋」という名前がつけられていたが、武蔵国と下総国と結ぶ橋ということ でつけられた「両国橋」という俗名が後に正式な名称となった。両国橋は隅田川の曲折部に架かっていたため、 破損や流失が多く、焼損もたびたび起こった。」
[2010.04][東京・「隅田川テラス」アートギャラリーにて][拡大画像: x22098.jpg][拡大画像: x22099.jpg] [拡大画像: x22100.jpg]

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1.  「名所江戸百景 両国回向院元柳橋」 歌川広重 江戸東京博物館所蔵
「画面手前に描かれているのは、相撲の打ち出し太鼓の櫓(やぐら)。半分しか描かれていない大胆な構図がおもしろいが、櫓 の上に乗っている赤いものが太鼓である。題名にもあるように、この錦絵が描かれた頃、相撲は回向院(えこういん) の所で行われていた。隅田川の対岸の橋は、、、、、、、、。」、と記されている。 [拡大画像: x22101.jpg] [拡大画像: x22102.jpg][拡大画像: x22103.jpg:説明書き]

2.  「江戸八景 両国橋の夕照」 渓斎英泉 江戸東京博物館所蔵
「夕日の残る両国橋界隈の様子を描く。遠くに見える大きな橋が両国橋で、橋の左手には東岸の回向院の 境内に立つ見世物小屋や幟(のぼり)が見え、右には両国橋西詰(りょうごくばしにしづめ)の見世物小屋と幟も ちらりとのぞく。手前に架かるのは柳橋。人の往来も多く、「書画会(しょがかい)」の幟なども立ち、 柳橋界隈の賑わい振りがよくわかる。空には花火が上がり、夏の夜の宴がいよいよ始まる。」、と記されている。 [拡大画像: x22104.jpg][拡大画像: x22105.jpg][拡大画像: x22106.jpg:説明書き]

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3.  「東京名勝之図 両国橋」 歌川房種 江戸東京博物館所蔵
「中央に描かれる西洋型木場橋の両国橋は、この錦絵が摺られた年に架けられたものである。伝統的な弧を描く橋から 平らな橋となり、その上を人力車や馬車がさっそうと走っている。橋のたもとにはガス灯が立ち、電信局と思われる 西洋館の大きな屋根も見える。しかし川には江戸時代のままの船が往来しており、多くの人は着物姿である。 西洋の文化と日本の伝統文化が混在している。明治時代初期ならではの風景である。」、と記されている。
[拡大画像: x22107.jpg][拡大画像: x22108.jpg][拡大画像: x22109.jpg][拡大画像: x22110.jpg]

4.  「隅田川両岸一覧 首尾松の釣舟・椎木の夕蝉」 葛飾北斎、墨田区文化資料所蔵
「浅草近くの名所「首尾の松」を眺めつつ釣りを楽しむ人々の舟。夕刻の蝉の声も聞こえる。」、と記される。 [拡大画像: x22245.jpg]

辞典内関連サイト: 世界の海洋博物館-日本


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