一枚の特選フォト⌈海 & 船⌋
サン・ファン川~ニカラグア湖~リーバス地峡の運河ルート図(1)
「ニカラグア運河の夢」、エル・カスティージョの博物館資料より [中米ニカラグア]
ニカラグア運河の建設にまつわる過去数百年間の略史については、
「ニカラグア運河年表」を参照願います。
コロンブスによる「新大陸の発見」をへて、バルボアによるパナマ地峡横断と「南の海(太平洋)」の発見以来、
地峡を横断する水の路、すなわち運河の建設に関するいろいろなアイデアが何世紀にも渡って提示されて来た。 展示パネルの地図の表題には「ニカラグア運河」、そして下段には「ニカラグアの両洋間運河」と記される。だが、この運河ルート図 についての説明は何も記されていない。 運河ルートは、カリブ海側からサン・ファン川を遡り、ニカラグア湖へ。そして、湖を横断しオメテペ島 (Isla de Ometepe ひょうたん形の島) 南方を経てラ・ビルヘン (La Virgen) にいたる。ラ・ビルヘンのすぐ北側で湖に流れ込むラス・ラッハス (Las Lajas) 川を遡り、太平洋に流れ出るブリット川に取りつき太平洋に出るという、サン・ファン川~ニカラグア湖~ リーバス地峡ルートが示されている。 ラス・ラッハス川とブリット川との間には緩やかな山系 (それが分水嶺) が横たわるが、そこが開削されることになる。 そういったルートがこの図から読み取ることができる。 ニカラグア湖は海抜31-32mであるので、サン・ファン川においても、リーバス地峡においても、海面式で開削すればニカラグア湖の 水は海に流れ出て干し上がってしまう。故に、パナマ運河に見るガツン湖(人工湖)のように、ニカラグア湖を水の調整池・貯水池 とするのであれば、パナマ運河と同様に閘門式とせざるを得ない。
[2009.02.20-22.ニカラグア、エル・カスティージョの博物館蔵][拡大画像: x21412.jpg & z18174]
[拡大画像(x21413.jpg)][拡大画像(x21414.jpg)][拡大画像(x21415.jpg)][拡大画像(x21416.jpg)][拡大画像(x21417.jpg)] |
1![]() ![]() 3 ![]() ![]() 1. 展示パネル全体。 [拡大画像(x21408.jpg)][拡大画像(x21409.jpg)説明書き] 2. 長い間有力視されてきた3つの運河建設候補地峡が示されている。 [拡大画像(x21410.jpg)][拡大画像(x21411.jpg)] 3. [拡大画像: x21418.jpg] 4. [拡大画像: x21419.jpg] 辞典内関連サイト ・ 世界の海洋博物館/中米・ニカラグア ・ ニカラグアの海と船のある風景[ 2 ][2007-2009] ・ 中米ニカラグア運河 ・ ニカラグア運河の旅: サン・ファン川、サン・カルロス~エル・カスティージョ [200902.20-22] ・ ニカラグア運河の旅: エル・カスティージョの博物館 |