一枚の特選フォト⌈海 & 船⌋
「ニカラグア運河の旅: リーバス地峡」、太平洋に注ぐブリット川の河口風景
- 入り江で投網に興じる若者 -
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中米ニカラグア国にある、細長く、どでかい「ニカラグア湖」。国際幹線道路パンアメリカンハイウェイがその湖の南岸に沿って走る。
ハイウェイはまた太平洋の海岸線とも平行している (ハイウェイは中米メキシコからパナマまでの中米諸国を縦貫する)。 首都マナグアからコスタリカ方面へ南下して2時間ほどで「リーバス地峡」(Rivas Isthmus)にたどり着く。 その地峡地域における最大の町リーバス (Rivas) から地方道へそれてトーラ (Tola) という町へたどる。その町の東側のすぐはずれに ブリット川が流れる(ブリット川はトーラに近づくとトーラ川と呼ばれる)。 トーラからブリット川への河口、すなわち太平洋への出口までは12、3kmの距離である。まず、トーラ から南へ5kmほどの距離にあるエル・コヨル (El Coyol) という集落で道をそれ、さらに南下する。片田舎のでこぼこ道はさらに悪路となる。 踏査時期は3月初めで、乾期の真っ最中であったので、エル・コヨルからの悪路も難なく通行できた。しかし、雨期(5~10月)で、 雨が降り続いた後に河口までたどり着くのはかなり困難となろう (ランドクルーザーか、牛が引く荷車や農業用トラクターでもあれば 難はないが、、、)。
そのブリット川の河口で優雅に網を投げ入れる人がいた。河口の内陸側にはこじんまりとした内海(うちうみ)が広がる。
潮が段々と差して来ると、河口の狭水道を通って海水と一緒にいろいろな魚が流れ込んでくる。そこを狙って投網を楽しんで
いるのであろう。別の若者は、小さな四手網風の網を長い竿先から吊り下げて、魚をすくい捕るのであろう、魚が網中に迷い込んで
来るのをじっと待ち受けている。
[2009.03.01.ニカラグア、リーバス地峡、トーラ&ブリット川河口にて][拡大画像: x21263.jpg]
3. 内海で四手網風の網で魚をすくい捕ろうという若者。遊びにも根気がいる。 [拡大画像: x24054.jpg] 4. ペットボトルのボートで河口を横切ろうと、チャレンジ精神溢れる若者が対岸で準備中。 [拡大画像: x24055.jpg] 5. 河口の狭水道。潮の満ち干で潮流が起こる。 [拡大画像: x24056.jpg]
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