一枚の特選フォト⌈海 & 船⌋
「ニカラグア運河の旅」、エル・ラマ川上流のエル・コラル村に架かる橋&川風景
南北アメリカ両大陸を細長くつなぐ中米地峡の中で、ニカラグアの領土内を横断して太平洋と大西洋(カリブ海)をつなぐ両洋間
運河を建設するという構想の歴史は古い。
2006年8月にニカラグア政府の「大運河検討作業委員会」が公表した「ニカラグア両洋間大運河計画書」*では、
ニカラグア運河候補ルートとして6つ挙げている。 海抜32mほどにあるニカラグア湖(Lago de Nicaragua)に向けて注ぎ込むオヤテ川 (Río Oyate)。逆に、東方に向けて大西洋へ 注ぎ込むラマ川 (Río Rama)。それら両河川の源流域の間に横たわる、海抜60~70mの起伏の緩やかな分水嶺山系。 共通する区間とは、そのラマ上流域から分水嶺を経てオヤテ川に沿ってニカラグア湖にいたる区間である。 ラマ川の上流域にある最大の村がエル・コラルである。村近傍において国道71号線に架かる橋 (Puente Río Rama ラマ川橋) から ラマ川下流側、すなわち大西洋[カリブ海)側を見る。 訪れた3月は乾期の真っ最中である (ニカラグアでの乾期は11月~翌年4月頃)。橋の直下に落差10mほどの岩だらけの 崖があるが、落下する水はほとんど見られない。その崖で堰き止められた上流側の水には動きがない。鏡のような滑らかな水面に 映る雲だけがゆっくりと流れ去り、消えてはまた現われる。 [2009.03.14 中米ニカラグア、エル・コラル村にて][拡大画像: x24083.jpg]
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1. ラマ川に架かる橋上からラマ川の下流側(大西洋・カリブ海方向)を見下ろす。橋の下流側直下に落差10mほどの「滝」が
あるが、乾期の今は落水が見られない。 ラマ川はここからおおむね北東方向へ流れ下り、エル・ラマという町でエスコンディード・Escondidoという大河と合流し、 大西洋へと注ぐ。距離にして140~150kmである。[拡大画像: x24085.jpg] 2. 橋付近での川幅は50mほどと推測される。 [拡大画像: x24084.jpg] 3. 上流側を見る。「滝」上部にある岩で堰き止められ水が淀んでいる。水嵩は 1 mそこそこと推察される。 [拡大画像: x24086.jpg] 辞典内関連サイト ・ 世界の海洋博物館/中米・ニカラグア ・ ニカラグアの海と船のある風景 [2] [2007-2009] ・ 中米ニカラグア運河 ・ ニカラグア運河の旅: サン・ファン川、サン・カルロス~エル・カスティージョ [200902.20-22] ・ ニカラグア運河の旅: エル・カスティージョの博物館 |