一枚の特選フォト⌈海 & 船⌋
英国人ブルネル設計の⌈グレート・ブリテン号⌋(3)/船首を見上げる
英国南西部ブリストル (Bristol) のグレート・ウェスタン・ドックヤード (Great Western Dockyard) に
船舶博物館として泊渠する⌈グレート・ブリテン号⌋ (ss Great Britain) は、
英国人土木・船舶設計技師のアイザンバード・キングダム・ブルネル (I. K. Brunel) によって設計・建造
された、史上初の全鉄製で、かつスクリュー・プロペラを装備した、近代的にして最大規模の外洋航行船であった。
進水したのはまさに現在泊渠しているドックからで、1843年7月19日のことである。
1843年7月19日、ブルネル設計の世界初の全鉄製のグレート・ブリテン号が進水する。 1844年、ブリテン号のエンジンが完成し、同号はドック閘門を通ってエイヴォン川(Avon River)に移動する。 1845年、ブリテン号はニューヨクへ処女航海する。同航海において、リバプールとニューヨーク間を14日と21時間で航海した。 なお、1852年頃まで、ブリテン号は世界最速の大西洋横断定期船であった。 1846年、ブリテン号がアイルランド沿岸で座礁する。 1847年、ブリテン号が8月27日に離礁し、リバプールへ曳航される。 1849年、ブリテン号が Gibbs, Bright & Co. へ売却される。 1851年、Gibbs, Bright & Co. はブリテン号をオーストラリアへの旅客輸送に就航させるために再艤装を施す。 1852年、ブリテン号がオーストラリアへ初航海する。なお、1852年から1882年頃までオーストラリアへの移民クリッパー として活躍する。 1876年、グレート・ブリテン号、客船としてオーストラリアへ最後の航海を行う。 1882年以降、グレート・ブリテン号は3本マストの帆船に改造され石炭などの輸送に従事する。 I. K. ブルネルと⌈グレート・ブリテン号⌋にまつわるその他の略史。
[2013.5.31 英国ブリストルの Great Western Dockyard に泊渠するグレート・ブリテン号にて][拡大画像: x25239.jpg] |