新潟県佐渡の南西部の小木(おぎ)半島の海岸沿いに位置する宿野木は、北前船の多くの旧船主・船大工らが暮らしていた裕福な
集落であった。その宿根木に「佐渡国小木民俗博物館」が建つ。復元された千石船「白山丸」の展示館も併設されている。
画像は同展示館で陳列される縮尺10分の1の弁財船の「幸栄丸」の「小型(こがた)である。
[参考]時を遡って安政5年(1858年)、「幸栄丸」という千石船が宿根木において建造された。その幸栄丸の当時の板図(設計図)を
基にして実物大にて復元されたのが、「白山丸」である。復元船は地元の白山神社にちなんで「白山丸」と名付けられた。
展示パネルによると、画像の小さな船模型は縮尺10分の1の弁財船「幸栄丸」ではあるが、模型は模型でも単なる普通のそれではなく、
「小型(こがた)」といわれるものである。和船を建造するに当たって、先ず板に10分の1の縮尺の設計図が描かれる。そして、
その板図(いたず)に描かれた通りに造られる模型がこの「小型」である。「小型」を造りながら、船大工棟梁と船主が協議しつつ建造
作業が始められる。「小型」づくりにおいては、本船と同様な手法や技術が使われる。
なお、この「小型」はハーフモデルになっている。模型は船首尾線に沿って右舷側半分が切り取られ、左舷側の内部構造を知ることができる
ようになっている。
関連参考サイト
[撮影年月日:2020.10.21/撮影場所: 佐渡国小木民俗博物館・千石船「白山丸」展示館/新潟県佐渡・小木町宿野木]
1. 展示全体画像。 [拡大画像: x28738.jpg]
2. 「新造幸榮丸十分の一之図」。 [拡大画像: x28748.jpg]