第6節 その他の重要事項について
6-1.フォルダ・文書ファイル・画像などの名称の変更と留意点
(1) 今後文書フォルダー名を変更することは相当限られた場合であろうと推測されるが、仮に変更する場合は、何百という
関連付けられた文章ファイルに修正を加える必要が生じる。文章ファイル名を変更する場合には、単純に
1~2のファイルの修正だけで済ませられる場合は少ない。大抵は同じフォルダー内の40~50のファイル修正に
及んだり、あるいは何百というファイル修正につながり、多大な修正作業を余儀なくされる可能性もある。
極論だが、仮にホームページの起点である「index.html」を「index2.html」に変更すると何千というファイルに修正が及ぶ。
全てのファイルがそれとリンクされているので。「世界の海洋博物館」への入り口(ポータルサイト)となっている「museum_index.html」を
仮に「mus-index.html」に変更すると即座に75+α以上のファイルに修正が及ぶ。
名称変更するファイルとつながっている他の全てにおいて必要な修正を加えないと正常なリンクが保たれないことになる。
従って、ファイル名を変更する場合は、どの程度の数のファイルに修正を加える必要性が生じるのか事前に十分見定め、また修正
にかかるおおよその所要期間につき事前に予測した上で実行されることが望ましい(ファイルは閲覧上の便宜のため意外な所で
リンクされている)。それが十分理解されずに名称変更に着手してしまうと、後々時間的・労力的に大きなリスクを背負うこと
になりかねない。「リンクの貼り直し」がどれだけ発生するするのか読めない限り、名称変更は勧められない。
(2) ウェブ辞典の創始から30年以上経たので、そもそもフォルダー名・ファイル名を変更しなければならない事態はほとんどないものと
推察される。辞典づくりの黎明期では、知識不足と不慣れのためにフォルダー・ファイル名の変更を繰り返し、落ち着かせるまで
試行錯誤の連続で、その対処に多大な労力と時間を要していた。
6-2.フォルダー・ファイル・画像などの階層移動と留意事項、その他
(1) 仮に「ローカル・ディレクトリ」(自宅のパソコン)内でファイルの位置を変更した場合(例えば、他の階層のフォルダー
へファイルを移動させた場合など)、それに合わせて「リモート・ディレクトリー」(レンタル・サーバー)でも、適切に移動させ
ねばならない。いずれの場合も、移動そのものは至極簡単に行えるが、問題は上記6-1の場合と比較にならないほどのリンク
修正が発生することである。
(2) 移動予定のファイル上において、リンクの指定を適切に修正しておく必要がある(ファイルの移動は時にファイル名の変更も伴う
ことが多い)。その修正数はそれほど多くないのですぐに対応できよう。しかし、当該ファイル移動によって影響を受けるために
何らかの修正が求められるファイルは、何十何百と生じる可能性がありうる。
多くのファイルが収納されているフォルダーの階層位置を変更したり、当該フォルダーを二分割化したりする場合には、
リンク修正を求められるファイルが大幅に増加し、そのリンク修正に多大の時間と労力を余儀なくされることがある。
(3) 将来このような厄介な作業が生じることがないようにとの観点から、これまでフォルダーやファイルの名称や階層位置の変更
を繰り返しながら、そのたびにリンク修正などの手直しに取り組んできた。そんな手直しにモレがあるファイルが希に残存している
こともあるかもしれない(リンクが正常でないことはクリックしてジャンプすればすぐに分かる。あるいは画像が壊れていて
うまく表示されていない)。しかしながら、現在では名称や階層位置の変更の必要はほぼなくなっているものと推察される。
基本的には、現在では普通にフォルダー・ファイルの新規・追加作成やアップデート作業を続行できる状態にあると考える。
敢えてファイル名や階層位置を変更せねばならない必要性はほぼないものと考える。
いずれにせよ、フォルダー・ファイル・画像などの階層上の位置変更(移動・移転)によって生じる修正は、ごく短時間で済む簡単
なものから、何ヶ月もかかる根気との闘いになるものまで多種多様である。どんな変更にも用意周到さが求められよう。
(4)だが、辞典の「進化」のためにはどうしてもフォルダーやファイルに何らかの変更が不可避となり、位置変更や二分割化
を行なうことも起こりえる。変更が不可欠の場合には、事を急がず上述の通り、変更に伴う具体的な影響(リンク修正の内容・
程度など)を事前に吟味し、見定めた上で対処することが求められよう。変更するに当たっては、変更内容と手順
についていろいろ図上演習をし、試行錯誤的にリンク修正をしたり、画面表示やリンク操作を試したりして、具体的な修正範囲と
所要期間を見定めることが、その後の円滑な実作業に役立つことになる。また、無用な混乱を避けることにつながる。
6-3.日常的、および短期・長期の定期的なバックアップについて
(1)自宅のパソコン上で日々辞典づくりに用いている全データ(即ち、パソコン本体の「ローカル・ディレクトリー」の中の「oda-I (ocean dictionary)」
の中の全データ)こそが、いずれのデータよりも最新のものといえる。勿論、サーバーにアップされているデータは貴重な
バックアップデータにもなっている。しかし、念のために、2つの外付けハードディスクを接続し、それぞれに「oda-I
(ocean dictionary)」をバックアップしてきた(本体のデータよりも少しタイムラグがある)。
(2)新規作成の文書・画像ファイルやアップデートしたファイルを「ftpソフト」でアップロードした後は、面倒かもしれないが、
日常的にその都度、1つのハードディスク(ELECOM USBHDD, またはHDPC-U)にこまめに上書き保存している。
また、1~2カ月に1度は、頻繁にアップデートしてきたファイルを収納するフォルダーについては、1つのハードディスクに
バックアップ措置を実施してきた。あるフォルダー内にある多くのファイルでアップデート作業を繰り返したりしていると、
バックアップ漏れも発生しがちです。特に、作業を多く繰り返したファイルが多く収納されているフォルダーについては、
定期的に、外付けディスクに適宜確実にバックアップしておくことが大事でである。さらに、年間数回は、全てのフォルダー・ファイル
の完全なバックアップは不可欠である。また、メールのやり取り、ネットサーフィングなどを
通じたウイルス侵入に備えて、NortonやMcFreeなどのアンティウイルス・ソフト導入による日々の対策は不可欠である。
(5)撮り溜めた何万枚ものオリジナルの画像は、基本的には外付けディスクへ時系列的に保存してきた(加工処理後のオリジナル
画像は基本的には廃棄した)。要するに、パソコンが万一回復不能な故障やウィルスに侵されたりするリスクを想定して、
深刻なダメージやトラブルを回避するために、ウェブ辞典の全ファイル・画像のみならず、オリジナル画像も外付けディスクに
バックアップを取ってきた。電気ショートなどで一瞬にしてパソコン本体の不具合、全てのデータの消滅や破壊などの最悪の場合も
ありえる(過去に海外赴任先の国で苦い経験あり。またディスクを落とし全データ破壊も経験した)。自身や友人のデータ喪失
やパソコン本体故障などによる手痛い経験を生かしてきた。
(6)なお、バックアップを目的として辞典の全ページの印刷は薦められません。何故ならば、何千ページも印刷することになり、また
画像も数万枚にも上り、インク経費も相当高額になり、また所要時間も相当なものとなるので諦めてきた。
6-4.画像フォルダー「x」「z」、「y」、および画像ファイル「x….jpg」、「z….jpg」、その他の例外的な画像について
(1) 「海洋辞典」に貼り付けている画像は、メモリーを食う画素数の大きいオリジナル画像ではない。
画像編集ソフトにてメモリー・画素数を落としたもの(人間の目には同じに見える)を「ローカル・ディレクトリー」の
「フォルダーx」と名付けるフォルダー) 内に保存している。
その画像は「x….jpg 、 x….gif」などと名付けられ、「リモート・ディレクトリー」(レンタル・サーバー)には全くアップ
ロードされていない。(アップロードするとサーバーのメモリー容量を大幅に占有してしまうので)。
「x….jpg」のサイズは少し大きいが、画素数はネット用に減数している(ごくたまに、その「x画像」の提供依頼がある。
著作権上問題のないものと確信をもてるものであれば、無条件あるいは条件付きで提供することがあった)。
(2)「x…画像」を縮小したものを「z….jpg や z….gif」などと名付け、「フォルダーz」内にアップロードし閲覧に供してきた。
ただし、画像は「x、y、z」のいずれかが接頭語として付けられている訳ではない。それ以外の名称の画像が例外的に「ローカル・
ディレクトリー」に保存され、またアップロードもされている。例えば「フォルダーz」内の「フォルダー z-otra」に所蔵される。
それ以外にも例外的にある。
たいていの場合、「x画像」と「z画像」はペア(対)になっており (ただし、番号は全く異なる)、フルサイズの「x画像」
を用いての再加工のための便宜を考え、そのペアが分かるように同じ文章ページ上に「x画像とz画像」が記載されている
(ごくまれにそのペアになっていない場合、即ち、「x画像」がない場合がある)。
また、その「z画像」がごくまれにフォルダー「z」以外に保存される場合もある。画像にみられるいろいろな例外については、
今後可能な限り整理し、例外をなくすよう取り組む予定。例えば、「フォルダー z」の中のフォルダー「z-otra」内に、例外的な
名称をもつ画像が収納されている。それらの例外は極力少なくしているが、無くなることはない。例えば
特殊なマーク画像など。また、例外的名称の画像はフォルダー「z-otra」以外にも見受けられる。それらも少なくすべく
整理中であるが、完全に失くすことはできないかもしれない。
[備考]「htmlファイル」と「txtファイル」のペア(同名ファイル)について
フォルダー「oda-I (Ocean Dictionary)」には、拡張子「.html」の文書ファイルの他に、同名で拡張子「.txt」ファイルが
ペアで存在する。また、サーバーにもそのようにアップロードされている。「エキスプローラー」で
もって「ローカル・ディスク」の「oda-I (ocean dictionary)」の中の全フォルダーの配列や階層構造をご覧いただきたい。
フォルダー内には同名で「.html」「.txt」の2ファイルがペアで並んでいる。全てこれらは作業上の便宜のためだけに
ペアとなっている。また、サーバーには何万という画像ファイル(例外はあるが、99%は「z….jpg」または「z….gif」の拡張子をもつ)
がアップされている。それらは画素数を減じた画像である。他方、「フォルダーx」の中にある拡張子「x.…jpg またはx….gif」
画像は、サーバーにはアップされていない(これらのサイズはかなり大きいものの、画素数そのものは減じられている。一枚数
MBを有するオリジナル画像ではない)。いずれにせよ、オリジナル画像や「x….jpg(gif)」をサーバーにアップして保管すれば、
容量は簡単に契約上の限度の200MB 超過してしまう。現在は、「z….jpg」のファイル画像を全てアップし続けても、
レンタル・サーバーには相当の余裕がある(2023年現在、容量の使用率はまだ100分の1ほどである)。
6-5.「html作成言語/タグ命令記号」の基本ルールは将来もほとんど変わらない
予見される将来的に、「html作成言語/タグ命令記号」に関する基本的ルールは変わらないであろうが、技術は常に進歩
を続けるので、時々html作成言語関連の図書やウェブ上の資料に関心を払い、最新技術の発展動向を知ることは大変有意義である。
タグ命令記号の一部が廃止されたり、使用しないことが推奨されたり、新規に開発・改善されたりするなど、タグの何らかの変更・
追加などがありうる。これまでタグ変更などの直接的な影響を受けたり感じたりしたことは一度もない。
かつて、スペイン語やフランス語の特殊文字の文字化けに大変悩んでいた時は、今では笑い話だが語学テキストの文字を写真撮影し、その
画像を貼り付けウェブ画面上に表示させていた。そんな大小文字が20例ほどあった。だが、その後「ホームページ 文字化け」でウェブ
検索したところ、解決策がみつかった。<meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=utf-8" />を
コピペして、<head>と<title>との間に貼り付け、さらに文字コードを「UTF-8」と指定したところ、文字化けは全て瞬時に解消した
という経験をもつ。
6-6.海洋辞典づくりでは、タグ命令記号を多用化し複雑化しないのが基本
(1)タグを過剰に使い過ぎたり、いたずらに複雑化したり、過度にページを見栄え化したりすることは極力抑制してきた。
その思いはよく理解できるが、その誘惑は極力抑制した。海洋辞典は最もシンプルにして、可能な限り見やすく使いやすくするのが
ベストであると確信する。「The simple is the best」と心得る。
前・編さん者が高度なノウハウを駆使して辞典づくりをする結果として、次代の編さん者が引き継いで辞典づくりをする時に四苦八苦
しないようにしたい。辞典づくりよりも、「html作成言語」の修得・使い回しに多大な労力・時間を費やしたりして、辞典づくりに
嫌気が差したり、情熱を失うことになっては本末転倒であろう。余りに複雑な辞典作成システムを構築したために次代編さん者に
その対応に過度な苦労をかけてしまうのは忍び難い。シンプルな辞典づくりから外れて、いたずらにシステムを複雑にすること
は避けたい。
利便性やページの見栄えを究極まで高めようとすると、タグ命令記号を最大限駆使することになり、結果html作成言語上の構造は
複雑になる。だが、目指すのはそれではないはずと心得る。また、レンタル・サーバー会社が提供する有料・無料のテクニカル
サービスを利用すれば、辞典は見違えるほどよくなるのかもしれない。海外から時折そんな類いの申し出・提案メールが舞い込む。
いずれにせよ、契約料金がかさばったり、金づるにされてしまうかもしれない(警戒心もあって対応してこなかった)。辞典のシンプルさ、作成とアップデートのしやすさ、
辞典の利便性、安全性、維持コスト、辞典づくりの引き継ぎのしやすさなどを考慮し、バランスの良さを最大限追求していきたい。
6-7.エラーの修正などは躊躇なくしてほしい
(1)辞典の記述をじっくり熟読すると、表現や言い回し方などにおいて間違いではないが、よりベターにするのがよい場合がある。
あるいは、明らかに入力・記述エラーが十分ありうる。また、疑問が湧いてもいずれが正誤であるか、判断しかねる記述もありうる。
どんな場合でも確認を重ねながら躊躇することなく、かつ慎重に加筆修正などを行ってほしい。だが、英和・和英/西和・和西/
仏和・和仏、分野別辞典(4か国語分)などがあるので、単純にその場限りの修正で事足りる場合もあるが、
大抵はの加筆修正はあちこちのページでなされる必要があることが多いことに留意されたい。
(2)エラーにもいろいろあろう。単純な誤字脱字はもちろんすぐに修正しアップデート。
最も悩ましいのは、いずれが正しいのか、そうでないのか、いろいろ調べ検討しながら、明確に一方が間違いであれば訂正することになる。
中にはその判断ができない場合は併記されている場合もある。
加筆修正は英和だけでなく、和英、仏和、西和辞典などの関連部分でもなされるべきことも多いが、加筆修正がそのままになっている
ことが多い。それらが長年放置されると、辞典内での統一性、整合性が少しずつ失われることになる。それを回避するためには、
各辞典の「A」から「Z」まで、最初から最後まで、じっくり点検し、いわばトータルレビューをする必要がある。それは短期間で
終えられることではなく、かなりの長期的視点をもって腰を落ち着けて、半年~1年単位くらいで取り組むことになる。この過程で、
従来気付かなかったエラーのみならず、辞典の「進化」のため今後さらに何をなすべきかに関する多くのアイデアに
気付かされることになる。そして、辞典内容・表現の統一性・整合性をとれることにつながって行く。辞典づくりの醍醐味の一つを
ここに見ることができよう。
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