第1節 辞典づくりにおける基本事項について(フォルダー、ファイル、階層構造など)
1-1 はじめに
海洋辞典づくりの未来を託すことになる次代の後継編さん者がスムーズにそれに着手し取り組んでいけるよう、実務的な重要事項を
最大漏らさずこの「実務マニュアル・詳細編」に取りまとめるのが本章の目標である。
・ 後継編さん者が海洋辞典づくりのために準備すべき「特別なものや特殊なもの」は基本的に何一つない。ただし、
辞典づくりやインターネットが快適にできる、次のようなハードやソフトなどの環境整備は不可欠である。
1)パソコン、プリンター、外付け記憶装置(ハードディスクドライブ・HDD; データのバックアップ用)、デジタルカメラなど。
2)ソフトウェアの「メモ帳」(このアプリをもってホームページを作成することになる; 「メモ帳」はいずれのパソコンにも共通して
インストールされているソフトである)、「ftpソフト、またはffftpソフト」(文書・画像ファイルをサーバーへアップロード
=送信したり、逆にダウンロード、また削除などを行なうため)、「ブラウザ」(「Chrome」など; ウェブサイト閲覧用アプリ)、
イラスト作成ソフト(例えば「フォトショップ」など)、画像加工ソフトなど。
* ドメイン契約、レンタル・サーバー契約を毎年継続的に延長(更新)し、ネット上に「オンライン海洋辞典」をキープすること。
・ パソコンに内臓されるメモリー容量や、HDDの容量は大きいものに越したことはない。
海洋辞典の全データをバラバラに分割することなく一括して保存・バックアップしたり、また膨大となりうる写真画像データを収納するに十分な
ハードディスク容量が必要となろう。
・ 初代編さん者・中内清文から後継編さん者へ譲渡が予定されるハード、ソフト、および辞典のデータ(フォルダー・ファイル)、
その他資料などについて
1)ノートパソコン(Windows10)、および外付けハードディスクドライブHDD。
2)海洋辞典の全データ(上記のノートパソコン、外付けHDD内には、その全データが保存される予定)。
[参考] 万が一の場合は、ftpソフトをもって、サーバーからダウンロードして、自身のローカルディレクトリーへ全データを復活させることは可能である。
3)ドメイン、レンタルサーバー契約の延長(更新)や管理のために、「ユーザー専用ページ」にアクセスするための「IDとパスワード」、
「ftpソフト」をサーバーに接続させるために必要となる情報など。
3)必要に応じて海洋関連図書資料など
1-2 「海洋辞典」のフォルダーとファイル(文書・画像など)に関する基本事項
・ 後継編さん者は、タグ命令方式によるホームページ更新方法の基礎を理解することで、初代編さん者・中内清文から供与される
ノートパソコン(辞典の全データを収納予定)用い、辞典づくりに速やかに着手することができる。または、供与される外付けハードディスクドライブHDD(辞典の全データ収納予定、IODATA-Portable HDD)
を自身のパソコンに接続して、全データを取り込むことができる(パソコンとHDDのデータ内容は同一であることを想定している)。
・ 余談であるが、海洋辞典のオリジナルの全データは、中内清文のデスクトップパソコン「Esprimo」(富士通製、Window7)のローカル
ディスク(D:)の中にあるフォルダー「oda-I(Ocean Dictionary)」内にある。
・ また、後継編纂者は供与されるHDDをもって、フォルダー「oda-I(Ocean Dictionary)」の全データを自身のパソコンに取り込むことが
できる。自身のパソコン内に取り込んだ、「oda-I(Ocean Dictionary)」と名付けられたフォルダー/文書・画像ファイルのことを
「ローカル・ディレクトリー」という。先ず、自身のパソコン上に「ODA-I(Ocean Dictionary)」という名のフォルダーを作成した後
データを読み込むことになろうが、一挙にデータを取り込むと、データ容量が大きいためにフリーズを起こす可能性がある。
従って、フリーズを避けるため慎重にフォルダーごとに少しずつコピーしていく。特に画像フォルダー「x」「z」、さらにフォルダー
「scapes1」,「scapes2」, 「fishtech」などについては極めて要注意である。
また、メモリー不足を理由にして、「oda-I(Ocean Dictionary)」内のフォルダーをばらばらに分割してあちこちに収納すると、
ファイルが相互にリンクしなくなる。「oda-I(Ocean Dictionary)」を一つの塊として、またデータの階層構造を崩さないように、
あるがままにフォルダー/ファイルを取り込むことが大事である。
・ データ読み込み後、パソコンのソフト「エキスプローラー/Explorer」を立ち上げて、「ODA-I(Ocean Dictionary)」をクリックすると、
全てのフォルダー(24のフォルダー)と26のフィアルが見て取れる。これらが同一レベルの階層(第1階層)にある全フォルダー/
ファイルである。
・ 各フォルダー内には、別のフォルダーが幾つか収納されている。フォルダーだけでなく、文書や画像ファイルも混じって
収納されている場合もある。
・ これらのフォルダーやファイルの収納は「階層構造」になっている。「index」ファイルの位置にあるフォルダー/ファイル
が第1階層である。第1階層にある24フォルダーのそれぞれの中に収納されている次のフォルダーまたはファイルの位置にあるのが第2階層。
その次の位置にあるのが第3階層となる。海洋辞典は最大第4階層までの構造となっている。
なお、自身のパソコン内のフォルダー・ファイル及びそれらの階層構造(それらの縦・横のつながり方)を「ローカル・ディレクトリー」
という。
・ ファイルの中に「index.html」というファイルがある。「index.html」がホームページの起点である。ホームページのトップ
ページに該当する。「index.html」ファイルを立ち上げれば、全てのファイルにアクセス可能であり、いわば全ファイルへの入り口
となっている。ポータルサイトである。
ウェブサイト閲覧者が海洋辞典にアクセスする場合、「クロム Chrome」などのブラウザ(ホームページ閲覧ソフトのこと)は、
真っ先に自動的にそれにアクセスし、かつ表示をする。このファイルがなければ、ブラウザは海洋辞典のウェブサイト(トップページ)
にアクセスすることができない。
ブラウザが「index.html」ファイルをホームページとして最初に見つけ出し表示するという決まりになっている。このファイルを起点にして
全てのフォルダー・ファイルが相互にリンクし合っている(なお、全てのファイルは、基本的に他のいずれか一つ、または複数の
ファイルとリンクされている)。
ただし、例外的に、意図的にリンクさせていないファイルもある。また、例外的に、意図的にサーバーにアップロードさせていない
フォルダー/ファイルもある。特にフォルダー「AAAUnderProcess (画像処理中)」がそれに該当する。
・ フォルダー「AAAUnderProcess (画像処理中)」→「AAAUnderProcessing」→その下位の幾つかのフォルダー内に収納されている
文書・画像ファイルは、目下作成途上にあるので、サーバーにアップロード(送信)されていない。いわば作成中にあるファイルの
「仮の収納場所」である。
ファイルが完成すれば、ホームページ本体(「scapes1やscapes2」の中の「randam」フォルダーの
「select」ファイル)に適宜関連付けながら(リンクさせながら)、アップする予定であったもの。辞典をハンドオーバーする時点では
全て完全処理しておきたかったが、完了できなかったものが残っているということ。適時適宜処理・処分されたとしても特段の支障はない。
・ なお、未完のそれらのファイルを曲がりなりにも仕上げることができれば、画像表示やリンクなどに問題がないか確認の上、
サーバーへアップロードすることになる。その後、それらのファイルを適宜所定の「randam」フォルダーに収納しておく必要がある。また、
外付けのHDDにもバックアップしておくことも必要である。「一枚の特選フォト」のファイル作成・更新については後に詳述する。
・ ところで、文書ファイルには同名のものがペアになって収納されている。同名であっても、末尾に付けられた「拡張子」が異なる。即ち、
「.tex」または「.html」が付けられている。ホームページ作成上、二つは表裏の関係にあり、密接に関連する。詳細は後述(第3節、タグによる
ホームページ作成)する。
文章ファイルを更新(アップデート)する場合、「.txt」ファイルを立ち上げ、そこで加筆修正作業を行い、
そのファイルを「.html」ファイルに変換する(詳細後述)。後者をダブルクリックしてブラウザで閲覧すると、修正されたホームページ
が表示される。
・ 画像ファイル名は大きく分けて「z」と「x」の2種類がある。若干の例外がある(後述参照)。
「z」と「x」画像の違いについて: サーバーにアップロードされ、ブラウザで閲覧できるようにしてあるのは、「z」画像のみである。
画素数が減数されて、バイト数(画像の容量)は少ない。記録用あるいは再度編集用としての「x」画像の画素数も少しは減数
されているが、バイト数が大きく、レンタルサーバー記憶容量を食うので、サーバーには一切アップロードされていない。
画素数をアプリで減数しても、人間の目にはほとんど見栄えは変わらないとされる。
「z」画像は何万枚もアップされており、オリジナル画像(1枚・数メガバイトもある)あるいは「x」画像を大量にアップロードすると
サーバー容量がすぐにパンクしてしまう恐れがある。
・ なお、画像ファイル名が「z」「x」以外の名称をもつものが例外的に存在する。フォルダー名「z-otra」に収納されているのがそれである。
それらは数多くのファイルにおいて共通して使われている(リンクされている)ので、名称変更や階層位置などを変更すると思わぬ膨大な
労力を要する。その他、フォルダー「canal」(ニカラグア運河)や「fishtech」では第4階層まであり、かつ「z」「x」以外の名称を
もつ数多くの画像が収納されている。
1-3 「海洋辞典」の階層構造の基本について
・ ローカルディレクトリーのフォルダーやファイルをリモートディレクトリーにアップロードするためのアプリである「ftpソフト」
(またはffftpソフト)をまずインストールし、サーバーと接続する(その方法については詳細後述)。
「ftpソフト」を正常に立ち上げ、正常に表示させると、画面上の左側の蘭にはローカルディレクトリーの階層構造が、右側の蘭にはリモート
ディレクトリーの階層構造が表示される。
[注] ftpソフト(または、ffftpソフト)によって、レンタル・サーバーへ送信(=アップロード upload)され、サーバーに収納された
フォルダーやファイルとそれらの階層構造を 「リモート・ディレクトリー」 という。
サーバーにあるこの文章ファイル・画像ファイルが、ブラウザによって海洋辞典というホームページのコンテンツとしてネット上に表示される。
・ リモートディレクトリーには24のフォルダーと26のファイル(そのうちの一つが「index.html」ファイルである)がある。
フォルダーをクリックすると、その中(その下)に別のフォルダーやファイルが収納されている。
更にその下の階層にもフォルダーや多くのファイルが収められている。これがリモートディレクトリーの階層構造である。
・ ローカルディレクトリーでもほぼ同じような内容・階層構造になっているが、リモートディレクトリーのそれと完全に一致している訳ではない。
ローカルディレクトリー内には作成・更新作業中のフォルダーやファイルがあり、アップロードされていないからである。
その代表的なフォルダーは 「AAAUnderProcess(画像処理中)」の中にあるフォルダーやファイルである。その他にも若干ある。
それらのフォルダーやファイルは、未完成の状態であるので、サーバーにはアップロード
されていないし、また完成ファイルとして収納すべき所定のフォルダーにきちんと移動されていない。いずれにせよ、自身のパソコン内の
ローカルディレクトリーのフォルダーやファイルがつねに最新のものということになる。
・ ローカル/リモートのいずれのディレクトリーにおいても、ファイルの作成・更新作業上の必要性から、あるいはまた
バックアップ上の利便性や必要性から、「txt形式ファイル」 (ファイル名の末尾に拡張子「.txt」が貼付されたファイル) と
「html形式ファイル」 (同じく、末尾に拡張子「.html」が付されたファイル) とが対になって収納
されている(ファイル名は同じでも、拡張子が異なる) (ファイルの作成・更新の方法、重要点については後述する)。
・ 新規にファイル(ページ)を作成する場合も同じであるが、ファイルの更新作業は、ローカルディレクトリー内の「txt形式ファイル」
をもって行なう。
それを「html形式ファイル」(ホームページで閲覧できるファイル形式)へ変換した後、それをアプリ「ftpまたはffftpソフト」で
サーバーにアップロードすれば、ネット上でもアップデートされている。
・ なお、アップロード後にはその都度、「ローカル・ディスク(:D)」へそれらの「.txt」ファイル、「.html」ファイルをバック
アップをしておく。その他に、外付けHDDにも、新規作成や更新を行なった全てのファイルのバックアップを行なっている。
パソコンの機械的故障やウイルスによる破壊などの万が一に備えて、少なくともその都度、または定期的に全面的に、HDDにバック
アップをしている。
・ ローカルディレクトリーとリモートディレクトリーとの間におけるファイルの出し入れについて
「ftpソフト」にて、ローカルディレクトリーからリモートディレクトリーへのアップロード、その逆のダウンロード、
あるいはリモートディレクトリーからの削除作業などにおいては、ファイル名やその階層位置を慎重に確認しながら行う必要がある。
ローカルディレクトリーからファイルを削除したら、リモートディレクトリーからも同じファイルを削除しておく必要がある。
なお、アップデートや削除が誤った作業であった場合には、簡単にやり直しや修復ができる場合もあるが、不可能な
こともありうるので十分注意が必要である。
[資料] フォルダー/ファイル一覧表
パソコンの「エクスプロラー(Explorer)」を画面上に立ち上げ、フォルダー「oda-I (Ocean Dictionary)」をクリックすると、
その中に収納されている全てのフォルダー、文章ファイル(拡張子「.txt」「.html」のファイル)、画像ファイル(拡張子「.jpg」
「.gif」などのファイル)を総覧できる。
フォルダー「oda-I (Ocean Dictionary)」の内訳: 第1階層における24フォルダーと26ファイル一覧
・ フォルダー: AAAUnderProcess(画像処理中) >AAAUnderProcessing>幾つかのフォルダー
・ フォルダー: aaqq 世界の水族館
・ フォルダー: canal ニカラグア運河関連
・ フォルダー: eejj 英和海洋辞典
・ フォルダー: ffjj 仏和海洋辞典
・ フォルダー: fishtech 前田教授作成の世界の漁具漁法データ
・ フォルダー: information
・ フォルダー: jjee 和英海洋辞典
・ フォルダー: jjff 和仏海洋辞典
・ フォルダー: jjpp 和・ポルトガル海洋辞典
・ フォルダー: jjss 和西海洋辞典
・ フォルダー: joa 「オーシャン・アフェアーズ・ジャパン」(日本の海洋政策・開発・課題)の目次編
・ フォルダー: llaa ラテン語名
・ フォルダー: mmll 海洋生物辞典
・ フォルダー: mus 世界の海洋博物館
・ フォルダー: org 世界の海洋関連組織
・ フォルダー: ppjj ポルトガル・和海洋辞典
・ フォルダー: scapes1 写真館「一枚の特選フォト」
・ フォルダー: scapes2 写真館「一枚の特選フォト」
・ フォルダー: ssjj 西和海洋辞典
・ フォルダー: subject_1 分野別海洋辞典
・ フォルダー: x x画像
・ フォルダー: y y画像
・ フォルダー: z z画像
・ フォルダー: z-logbook 「海洋辞典づくり雑録ノート」
ファイル(13の「.txt」ファイル+13の「.html」ファイル=26ファイル/ファイル名は同じでも拡張子が「.html」「.txt」
の対になっている)
・ ファイル: aq_index 世界の水族館のポータルサイト
・ ファイル: dic_by_subject 分野別海洋辞典ポータルサイト
・ ファイル: ej 英和海洋辞典のポータルサイト
・ ファイル: fj 仏和海洋辞典のポータルサイト
・ ファイル: index ホームページ「海洋辞典」の起点となるファイルBR>
・ ファイル: je 和英海洋辞典のポータルサイト
・ ファイル: jf 和仏海洋辞典のポータルサイト
・ ファイル: jp 和ポルトガルか辞典のポータルサイト
・ ファイル: js 和西海洋辞典のポータルサイト
・ ファイル: museum_index 世界の海洋博物館のポータルサイト
・ ファイル: org_index 世界の海洋関連組織のポータルサイト
・ ファイル: pj ポルトガル・和海洋辞典のポータルサイト
・ ファイル: sj 西和海洋辞典のポータルサイト
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