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[前ページから続く] サン・カルロスからサン・ファン川を水上バスで下って、
最初の町らしき町の風情のあるボカ・デ・サバロス(Boca de Sa'balos)へ。この町はサン・ファン川とその支流であるサバロス川
との合流点に発展した小さな町である。
定期乗合船・水上バスの船着き場前にある広場で見つけたコンクリート製の巨大魚の
モニュメント。高さは2メートル以上ある。モニュメントに塗られた紅白のペンキ。最初は何のいたずら書きなのか理解できなかった。
ぐるりと回っている間に、はたと気が付いた。
赤色の「2」という数字は分かりやすいが、その上の白字が何なのか分からなかった。そう数字の「1」である。
最初は赤で「2」という数字が書かれていた。誰かがその上に白で「1」という数字を書き込んだのだ。
思い出せば、何か月か前に、ニカラグア全土で全ての地方自治体の首長を選出するための重要な選挙戦が行われた。
この時、与党のサンディニスタ民族解放戦線党(FSLN)の選挙用
番号が確か「2」、対する野党最大政党の立憲自由党(PLC)のそれが「1」であった。2から1へと塗り替えたものであろう。
このモニュメントだけが選挙の「広告塔」ではない。政権基盤を占う選挙ともなれば、ほとんどの電信柱はもちろんのこと、
国中のいたるところの公共・民間施設で「ペンキ塗り闘争」が展開される。
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2011年11月にはまた大統領選挙があるはずである (前回は5年前の2006年11月であった)。すでに紅白のペンキが入り乱れて全国
で前哨戦が始まっているであろう。
以下は、ニカラグアの近年政治略年史である。
1936年、ソモサ将軍が政権を掌握。その後40余年にわたってソモサ一族による独裁政権が続く。
1979年7月19日、ソモサ独裁政権が崩壊。軍事的な勝利が左翼政党のサンディニスタ民族解放戦線党(FSLN)を中心にもたらされたことから、
「サンディニスタ革命」と呼ばれた。
1984年11月の大統領選挙により、ダニエル・オルテガが大統領に選出され、翌年就任する。オルテガは民族解放戦線党(FSLN)に属する。
1990年2月の大統領選挙でオルテガがまさかの敗北、同年4月にチャモロ大統領が就任する。
1997年1月、アレマン大統領が就任する。
2002年1月、ボラーニョス大統領が就任する。
(1990年から2007年までの約16年間、FSLNの左翼政党ではな、くリベラル派政党の大統領が政権に就いてきた。)
2006年末の選挙でダニエル・オルテガが再び大統領に選出され、翌年1月に大統領に就任する。
2011年11月には大統領選挙が予定されている。
[2009.02.20-21.ニカラグア、ボカ・デ・サバロスにて][拡大画像: x21277.jpg]
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