一枚の特選フォト⌈海 & 船⌋
「ニカラグア運河の夢」、サン・ファン川ルートで出会った風景
~ サバロス川でカヌーを漕ぐ少女(1) ~
[前ページから続く] 中米ニカラグアにある大きな淡水湖の「ニカラグア湖」(中南米では
チチカカ湖に次ぐ大きさである)。
その南東端からカリブ海へと流れ下る唯一の河川「サン・ファン川」をたどる。その出発点はニカラグア湖とサン・ファン川の接点に
位置するサン・カルロスである。パンガと呼ばれる乗合船、いわば水上バスに乗船する。サン・ファン川支流のサバロス川と
合流するところにあるボカ・デ・サバロス (Boca de Sábalos) という実に小さな町まで、2時間ほどの旅である。ボカとは「口、
あるいは河口」という意である。画像はそこで出会った風景である。 全長が5mほどの長い刳り抜き舟を真っ直ぐ漕ぎ進ませるのは、慣れるまで結構難しい。ハドルを右、左と適度に交互に漕ぎながら、 目指す方向に進ませるのだが、、、、。小学校2、3年生くらいではないかと思われる少女は、そんなことを意識もしないかのように 、すいすいと漕ぎ去って行く。そして、手慣れたもので、バトルさばきも軽やかに、今度は我々のカヌーの前を 横切って行く。近くの友達の家まで遊びに行った帰り道なのであろうか。 少女は生まれた頃からカヌーを乳母車にして育って来たことであろう。今ではカヌーは自転車と同じように遊び道具あるいは自分の脚 のように使いこなす。カヌーもそうだが、ニカラグアの田舎暮らしの幼子たちは乗馬も手慣れたものだ。馬にまたがって街道筋を 軽やかに進みゆく幼子をたくさん見かけた。 [次ページへ続く] [2009.02.20-22.ニカラグア、ボカ・デ・サバロスにて][拡大画像: x21264.jpg] |
1![]() ![]() ![]() 1. 全長が5mほどある長いカヌーを、ハドルを右に左にと巧みに、そして軽やかに漕ぎながら、少女はすいすいと漕ぎ去って行く。 [拡大画像: x21265.jpg] 2. 夫婦が幼子二人を乗せて漕ぎ行く。午後の昼下がり、親子で「ピクニック」らしい。 [拡大画像: x21266.jpg] 3. 別の少女がサバロス川の上流に向けて漕ぎ行く。友達の家に遊びに行くのであろうか。それともお使いなのか。どこに行くにも 丸木舟が脚代わりである。 [拡大画像: x21267.jpg] 辞典内関連サイト ・ 世界の海洋博物館/中米・ニカラグア ・ ニカラグアの海と船のある風景[ 2 ][2007-2009] ・ 中米ニカラグア運河 ・ ニカラグア運河の旅: サン・ファン川、サン・カルロス~エル・カスティージョ [200902.20-22] ・ ニカラグア運河の旅: エル・カスティージョの博物館 |